「アクションリーダーの『知りたい!』に応えるオンラインビジネスメディア」を統一コンセプトとして、9月2日にリニューアルしたBusiness Media 誠 & 誠 Biz.ID。これから数カ月間、リニューアルを記念して、スペシャルインタビュー企画を掲載していきます。
本企画では、Business Media 誠編集部と誠 Biz.ID編集部がそれぞれテーマを決めてインタビューや対談を行います。Business Media 誠では「アクションリーダーに会いに行く」、そして誠 Biz.IDでは「時代の変化に合った働き方」をテーマに、さまざまな識者の方にお話を聞いていきます。
→リニューアル記念企画「これからの働き方、新時代のリーダー」バックナンバー
Business Media 誠のリニューアル記念インタビュー企画「これからの働き方、新時代のリーダー」、2人目に登場していただくのは、LINE株式会社の森川亮社長です。
リニューアルした誠の新しいコンセプトは「アクションリーダーの『知りたい!』に応えるオンラインビジネスメディア」。今や世界で2億3000万ユーザー、メッセージング&無料通話サービスから始まって、今やゲームや電子コミックなどのサービスも提供しているスマートフォン向け一大プラットフォームとなったサービス「LINE」や、月間約22億1500万PV、5900万UUと国内でも屈指のアクセス数を誇るキュレーションサービス「NAVERまとめ」などのサービスを率いる森川社長は、ある意味、いま最も勢いのある「リーダー」といえるでしょう。
今回は、LINE株式会社の森川亮社長に、Business Media 誠編集長の吉岡綾乃がインタビュー。LINEは競合サービスに比べてどこが強いのか、多くの人に支持されるサービスを生み出せるのはなぜか、矢継ぎ早にサービスを生み出せる組織作りのコツは……などについてじっくり聞いてきました。以下、8000字以上に及ぶインタビューをお届けします。(聞き手:吉岡綾乃)
――最初に、森川さんのキャリアについて伺ってもいいですか。筑波大学ご出身で、日本テレビに入社されたということなのですが、ネット企業の代表で、テレビ局ご出身の方は珍しいように思います。
森川: 筑波大学を出て日本テレビに入社しまして、コンピュータシステム系の仕事をしていました。テレビ局なので、システムといってもちょっと変わったシステムを作るんですね。最初にやったのは選挙システムです。出口調査の仕組みは僕が最初に作ったのですが、予測や集計をしたり、その結果を放送につなげたりということができるようにしました。あとはニュース報道を効率化するための仕組みですね。(記者が書いた)原稿を無線で集めたり、それをアナウンサーが読む原稿に変えたり、ニュース速報を打ったり……。報道系のあとは、駅伝中継でタイムを予測する仕組みとか、クイズ番組の出演者の回答を集計する仕組みとか、そういうシステムを作っていました。そういう中でインターネットの仕事をしたいなと思うようになって、新規事業の部署などにいました。
その後ソニーに移ったのですが、端末とシステムをつなぐようなネットワークの事業をしようと思い、ソニーと東急とトヨタのベンチャーでAII(参考記事)というブロードバンドコンテンツ配信企業の立ち上げをしました。その後、純粋にネットだけを事業にする会社に行きたくて、今の会社(編注:ハンゲーム、後にNHN Japan)に入ったんですね。
ハンゲームではゲーム事業の事業責任者をしていました。その後、NAVER Japanの立ち上げをし、そこの社長を兼務して、2010年にライブドアと合併しました(参考記事)。
――NHN Japanは今年(2013年)4月に社名をLINE株式会社に変更、ゲーム事業は分社化して手放した(新しいNHN Japan株式会社が引き継いだ)……という形ですよね。今日は、LINE株式会社で扱っている各種サービスについてお話を聞ければと思っています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング