さて、バーガーキングの原点を示すというBIG KINGだが、味の方はどうなのだろうか。記者も試しにBIG KING 5.0を食べてみたが、分厚いビーフパティが十分に味わえて、確かにとても美味しい。「口に入れれば、すぐに直火焼の香りが分かります。昔からの根強いファンにも満足してもらえるはず」と社長の村尾泰幸氏が自信を見せるのもうなずける。通常のWHOPPERに入っているトマトがないところは、個人的に少し惜しい点だが(50円で追加できる)、下層にチェダーチーズがたっぷり入っており、非常にコクがある。
しかしこれは、食べ応えがある……というか、むしろハンバーガー1個食べるのに一苦労するほどの大きさだ。バーガーキングのハンバーガーには、通常「Mセット」と呼ばれるフライドポテトとドリンクのセットが用意されている。BIG KING 5.0にもMセットはあるのだが、ドリンクのみのセット(コンビ)を勧めている。これは「ハンバーガーを存分に味わってほしい」(バーガーキング広報)とのことだが、実際にBIG KING 5.0を食べると、満腹になってしまいポテトまで食べられないような気もする。
「これ、レタスとかオニオンとかは無料で増やせるんですか?」と聞くと、店員さんは「もちろんです」とにっこり。オトク度はさらに増すだろうが、これがさらに大きくなったら……、と考えると食べきれるのか不安がよぎる。これほどのサイズだと、最後はやや“飽き”との戦いにもなりかねないが、それでも食べ終わると大きな満足感があった。“うまいハンバーガーを食べにきた”という客を満足させるだけの力がある。
単品で690円、と聞くと「ちょっと高いかな」とちゅうちょするかもしれないが、コンビのドリンクをコカコーラ(Mサイズ)にすれば、値段はそのままにドリンクを追加できる。ハンバーガーとドリンクで690円なら……と興味を持ったなら、バーガーキングに行ってみてはいかがだろうか。
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