つまらないキャンペーンが続く理由として、人間の不安心理もある。もしキャンペーンを止めて、何らかの不具合が起きたら……この「もし」という不安が、みんなの行動を鈍らせている。その不具合が全体の1%の影響であっても、「止めた」人が責められてしまう。そんなことで責められたくないので、「これまで通りで……」という発想になる。
ここで疑問が残る。止めたことで、1%の影響があっても、なぜ企業は「止めた」ことを「成功」として受け止めてくれないのだろうか。売り上げが1%下がったとしても、それに代わる方法で1%以上の売り上げを伸ばしたほうが効率的ではないだろうか。
仕事をしていると、「この会社のココがいけない」「社長が無能だから」といった感じで、大きな不具合に目がいってしまいがちだ。しかしその大きな不具合というのは、小さな不具合の集まりで発生していることが多い。最後に筆者が何を言いたいのか、もうお分かりだろう。
「つまらないキャンペーン、止めませんか?」――。
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