コンビニ本部で社員をして10年余り、いわゆるスーパーバイザーなるものを経験し、何を思ったか、独立オーナーに転身した。齢40にして、自分の仕事についての足跡を残したくなり、仕事の合間に誠ブログ「とあるコンビニオーナーの経営談議」を始める。
旅行とお酒が大好きだが、コンビニ経営をしていると、なかなか旅行に行く時間がとれない。その一方で、アルコールの量は増えるばかり。
多くの人が一度は利用したことがある「コンビニ」。決して大きなスペースではないが、そこで何が起きているのだろうか。陳列台にはたくさんの商品が並んでいるが、何が売れているのか、またなぜ売れているのか。コンビニの現在と過去を紐解きながら、ちょっとした“謎”に迫っていく。
筆者は大手コンビニの本部社員として活躍し、現在では店舗を構えるオーナー。コンビニの表と裏を見てきた者だけにしか書けないコラムはいかがですか?
先日、事務処理が忙しく、昼食にデリバリーを頼むことにした。普段なら外食するか自炊するのだが、その場を離れられない状況であったため、デリバリーにすることにした。家にあるデリバリーのメニューを見ても、どれにするかなかなか決められなかった。
というのも、ピザでは量が多い。お寿司を頼むには懐が寒い。ファミリーレストランのデリバリーは時間がかかるようだ。そこで決めたのが、カレーチェーンで有名なCoCo壱番屋(以下、ココイチ)だ。
ご存じの人も多いと思うが、ココイチのデリバリーは手数料がかかるので、決して安くない。しかし、メニューページを見ると、頼みやすい気がした(参照リンク)。
なぜだろう? ふと考え込んだ。
なぜピザではなく、寿司でもなく、カレーが頼みやすいと感じたのだろう。すぐに、答えが見つかった。1人分が頼みやすかったのだ。
ピザや寿司だと、2〜3人前がメインメニューだ。もちろん1人用のメニューがあるのは知っているが、「大人数が集まったときに注文するもの」というイメージがある。
筆者の場合、ココイチは普段1人で利用することが多い。だから、デリバリーも1人前で頼むことに躊躇(ちゅうちょ)しなかったのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング