コンビニのデリバリーが、なかなか浸透しないワケご一緒に“おでん”いかがですか(3/4 ページ)

» 2014年04月01日 08時00分 公開
[川乃もりや,Business Media 誠]

コンビニデリバリーが浸透しない

 コンビニ各社のデリバリーサービスは、すでに始まっている。例えば、セブン-イレブンは「セブンミール」、ローソンは「スマートキッチン」、ファミリーマートは「ファミマ・ドット・コム」を展開している。ただ残念ながら、コンビニのサービスは「出前」ではなく、「通販」の域を脱していないのだ。

 出前と通販の大きな違いは、注文してから到着するまでの時間だ。例えば、セブンミールの場合、朝9時30分注文すると、その日の夕方の便で配達されるという。配達時間がそんなに長いと、「今日の昼ごはんどうしよう? そうだ、出前にしよう」というわけにはいかない。

 筆者の頼んだココイチの場合、12時15分に注文して、到着したのは12時45分。昼間の繁忙時間帯だったので、「1時間くらいは仕方がないかな」と思っていたが、注文してから30分ほどで配達してくれた。その店は駅前に立地しているので、昼間はいつも混んでいる。しかも、店から筆者宅までは、バイクで15分かかることを考慮すれば、ネットからの注文をすぐに対応していることが分かる。

 なぜコンビニデリバリーは配達時間が長いのだろうか。その理由は、商品そのものが、通常の物流納品と変わらないからだ。そこで、以前書いた「ファストフーズ+白飯」(なぜコンビニは販売不振の「白飯」を売り続けるのか)が、重要となるのだ。

 店内にフライヤーを設置して、コロッケや唐揚げなどを販売する。それと白飯をセットにすれば、通常のお弁当デリバリーとなりうる。

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