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» 2014年05月02日 08時00分 公開

ご一緒に“おでん”いかがですか:コンビニには“絶対に止められないキャンペーン”がある (3/4)

[川乃もりや,Business Media 誠]

キャンペーンを止めることができない症候群

コンビニでキャンペーンを止めらない背景には、さまざまな思惑がからみあっている

 一方のお店側に、問題はないのか。結論から先に言うと、多少ある。

 キャンペーン商品の多くは、“品ぞろえ支援”を名目に原価が低くなっている。安く仕入れて売るというのは、商売の基本だ。特に、コンビニ会計は総粗利益からの分配だ。店内商品の原価を抑えたほうが、お店にとってはおトクになるのだ(話がややこしくなるので、説明は割愛させていただく)。「仕組み上、仕方がない」こととはいえ、キャンペーン商品の仕入れを止められない(止めない)お店側にも責任の一端があるのだ。

 このように、さまざまな思惑が重なって、各々が「キャンペーンを止めことができない症候群」にかかっているのだ。

 読者のみなさんも、会社でこのようなことを感じたことがあるのでは。「なぜ、こんなことをやっているのか? コレをする意味あるのか?」と。

 例えば、業務日誌の記入で、明らかに売り上げにならないようなことを記入したり、進ちょくなんてしないと分かっているのに「進捗なし」と記入したり……。当初は、何らかの目的があったと思われるが、今となっては必要なくなったことをいつまでも続けている……といったことは、意外に多い。

 いつの間にか始まったことが、止められないのは、なぜか?

 キャンペーンを例にすると、「キャンペーンだから売れた」のか「お客が必要だから(欲しいから)売れた」のか。そうしたデータがないので、分からない。キャンペーン前後の販売数を比較しても、多くのケースが誤差の範囲なのだ。

 そんなモヤモヤした状況なので、売り上げが1%下がると「ほら、キャンペーンを止めたからじゃないかと」と言われかねない。メーカー、本部、お店――この3者の思惑が合致して、なんとなく行ってきたことなので、この問題を取り上げる輩は、自ら地雷を踏むような行為。なので、多くの人は疑問に感じながら、今もつまらないキャンペーンが続いているのだ。

 また「キャンペーンをやる」ということは「仕事」と認識されるので、やっていることが大切になってくるのだ。もしそれを止めたら、「じゃあ、お前は代わりに何をやるの?」と詰められるはず。本来なら、根本的解決で改善を目指すべきだが、時間がかかる場合が多い。そうなれば「仕方がないのでやるか……」となり、悪循環から抜け出せなくなる。

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