SNSの投稿「告発目的なら、内部情報を公開してもよい」1割

» 2014年06月10日 13時47分 公開
[Business Media 誠]

 TwitterやFacebookといったSNSの個人アカウントから投稿して、“問題ない”と思うのはどんな内容だろうか。20歳以上のビジネスパーソンに、業務上の情報漏えいや炎上につながりそうな内容を見せたところ「不正行為を告発する意図で、内部情報を投稿する」(9.9%)が最も多いことが、ペーパーレス会議システムなどを手掛けるCIJの調査で分かった。内部告発の意図があれば、勤め先の内部情報を投稿しても問題ないだろう、と考えるビジネスパーソンは10人に1人の割合でいるようだ。

 自作自演やステマ(利益誘導)行為として炎上につながりそうな投稿「立場を明かさず、自社のサービス・製品に肯定的な投稿をする」(8.0%)、「上司や取引先から頼まれて、特定のサービス・製品についての肯定/否定意見を投稿する」(3.1%)といった内容も上位にランクインした。

 年代別にみると、20代は「立場を明かさず、自社のサービス・製品に肯定的な投稿をする」(13.0%)が他の年代よりも多く、利益誘導行為ととられそうな投稿による炎上リスクについて、危機意識が低いようだ。

SNSの個人アカウントから投稿して“問題ない”と思うもの(出典:CIJ)

今の職場で起きている出来事

 職場で情報漏えいのトラブルやヒヤリ・ハットは、どの程度起きているのだろうか。今の職場で起きている出来事を聞いたところ「居酒屋でオフレコトークをする」(15.9%)、「機密情報を机の上や施錠されていない引き出しに置いたまま帰宅する」「FAXを間違った宛先に誤送信する」(いずれも15.0%)を挙げる人が目立った。

 また、機密度の高い情報を扱うことも多い、会議に関連する項目では「会議資料を裁断せずに捨てる」(11.0%)や「会議後、ホワイトボードを消し忘れる」(9.8%)、「会議資料をコピーした後、コピー機に原本を置き忘れる」(9.5%)、「会議資料を会議室に置き忘れる」(7.6%)などが多く、「会議の資料や情報が適切に管理されないために、機密情報が漏えいしかねない事態が起きている職場が散見された」(CIJ)

今の職場で起きている出来事(出典:CIJ)

 インターネットによる調査で、20歳以上のビジネスパーソン2000人が回答した。調査期間は5月2日から8日まで。

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