暑すぎて、売れすぎた?「キリン のどごし<生> ICE」、発売1週間で2500万本突破飲むと“ひんやり”

» 2014年06月12日 17時45分 公開
[Business Media 誠]

 キリンビールは「キリン のどごし<生>ICE」(以下、のどごし<生>ICE)が6月3日の発売以来、1週間で年間販売目標の半分にあたる2500万本(350ml缶換算)を販売したと発表した。

キリン のどごし<生> ICE
通年販売の「キリン のどごし<生>」

 のどごし<生> ICEは、2005年に発売した同社の新ジャンル飲料「キリン のどごし<生>」の、初の夏季限定商品。のどごし<生>の味をベースに、爽快(そうかい)でスッキリした味に仕上げており、実際に飲むと、独特のひんやりした感覚が味わえる。

 爽快感の理由は、ドイツ・ハラタウ産のヘルスブルッカー種のホップにある。ヘルスブルッカーホップにはβユーデスモールという成分が多く含まれ、これが冷たさを感じるセンサーに作用して、飲んだときに冷涼感やスパイシー感を感じさせるのだという(参照リンク)

 また、のどごし<生> ICEでは、通常ののどごし<生>よりも低温の、マイナス2度〜0度で氷点貯蔵するアイス製法を採用している。

売れた理由は、6月初めの異例な暑さ?

 のどごし<生> ICEでは、俳優の堺雅人さんが演じる、旨杉夫(うますぎお)のテレビCMを展開。「冷えすぎて、うますぎお。」というキャッチコピーで、製品の「冷たさ」を訴求している。

堺雅人さんが出演する旨杉夫のCM(出典:キリンビール)

 売れた理由としてキリンビールが挙げているのが、例年より一足早い真夏日の到来だ。2014年は梅雨が長引き冷夏になると予想されているが(参照記事)、東京都心でも5〜6月に真夏日が3日以上続くなど、本製品が発売された6月初めに暑い日が続いた。梅雨入り前の夏のような暑い日が続いたことで、“飲むとひんやりするビール飲料”がウケたといえそうだ。

東京の5〜6月の天気。日の最高気温が30度以上の日を「真夏日」、35度以上の日を「猛暑日」と呼ぶ(出典:Yahoo!天気)

 梅雨に突入し、真夏日でこそないものの、蒸し暑い日が続く昨今。ひんやりするお酒で涼をとるのも良いのではないだろうか。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.