「あまり通話しない」かどうかの分かれ目はどこなのだろうか。上述の通り、基本プラン3000円の内訳は「カケホーダイ(2700円)+インターネット接続サービス料(300円)で、これにパケット通信料を加えた額が利用料となる。つまり分かれ目は、現在の毎月の利用料金からパケット通信料を抜いた「基本料金+通話料」が3000円を超えているかどうか。現在払っている金額からパケット通信料を引いて3000円未満なら、新プランにすると支払い額が増えてしまう可能性が高い。
「電話は受けられればいい、自分からかけることはほとんどないので通話定額の必要はない」という人は、今後、カケホーダイ以外のプランを選べないのだろうか?
ドコモ広報部に確認したところ、「新料金プランでは、スマホ(通話ができる端末)は原則すべてカケホーダイの契約になります」ということだった。例えばデータプランでスマホを契約した場合はどうなるか、と尋ねてみたら「電話を受けることもかけることもできなくなる」という回答だった。
多少の通話はするがカケホーダイは不要、という人は、これまでの料金プランを続行したほうが良さそうだ。旧プランは8月31日で新規受付を終了し、その後はすべて「カケホーダイ&パケあえる」のみとなる。FOMAからXi(クロッシィ)への機種変更を考えている、新たにドコモで契約する、という人はそれまでに契約することをおすすめする。なお、すでに新プランで契約した人も、8月31日までは旧プランへ変更できる。
→新料金プラン:「カケホーダイ&パケあえる」(参照リンク)
→旧料金プラン:Xi料金プラン(参照リンク)/FOMA料金プラン(参照リンク)
8月31日以降、カケホーダイが不要という場合はどうするか。
という選択肢がある。ドコモのほかにはソフトバンクも、通話料固定の「スマ放題」プランへの移行を発表している。ただしこちらの対象はLTE対応端末のみ(切り替え時期は未定)で、3G対応端末の契約は引き続き、現行の「ホワイトプラン」を続行する方針だ。
以下に、他キャリアとの比較表を掲載する(「格安SIMに対抗!? 大手ケータイ会社の新しい料金プランはお得か?」より転載)。
ドコモ新プラン | ドコモ旧プラン | ソフトバンク新プラン | ソフトバンク旧プラン | au | ウィルコム | イー・モバイル | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
プラン名 | カケホーダイ(定期契約) | タイプXiにねん+Xiカケ・ホーダイ | スマ放題 | ホワイトプラン+Wホワイト | LTEプラン+通話ワイド24 | ウィルコムプランLite+だれとでも定額 | EMOBILE 4G-S+だれとでも定額 for EM-S |
月額基本料金 | 2700円 | 1410円 | 2700円 | 1868円 | 1868円 | 1868円 | 1334円 |
30秒の通話料 | 無料 | 20円(ドコモ同士無料) | 無料 | 10円(1〜21時ソフトバンク同士無料) | 10円(1〜21時au同士無料) | 無料(PHS回線、1回10分、月500回まで) | 無料(1回10分、月300回まで) |
備考 | 25歳以下割引あり | 8月31日受付停止 | 25歳以下割引あり | 時期未定だが受付停止を予定 | 月477円でau同士通話無料あり | 3G回線使用時は30秒20円 | 4G-Sスマホ割で基本料金割引(上記適用済) |
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