ドコモの新料金プラン、月々の支払いが高くなるのはどんな人?カケホーダイは本当に安くなるのか(2/3 ページ)

» 2014年06月20日 20時10分 公開
[吉岡綾乃,Business Media 誠]

カケホーダイが不要な人は旧プランを継続するか、8月31日までに契約を

 「あまり通話しない」かどうかの分かれ目はどこなのだろうか。上述の通り、基本プラン3000円の内訳は「カケホーダイ(2700円)+インターネット接続サービス料(300円)で、これにパケット通信料を加えた額が利用料となる。つまり分かれ目は、現在の毎月の利用料金からパケット通信料を抜いた「基本料金+通話料」が3000円を超えているかどうか。現在払っている金額からパケット通信料を引いて3000円未満なら、新プランにすると支払い額が増えてしまう可能性が高い。

 「電話は受けられればいい、自分からかけることはほとんどないので通話定額の必要はない」という人は、今後、カケホーダイ以外のプランを選べないのだろうか?

 ドコモ広報部に確認したところ、「新料金プランでは、スマホ(通話ができる端末)は原則すべてカケホーダイの契約になります」ということだった。例えばデータプランでスマホを契約した場合はどうなるか、と尋ねてみたら「電話を受けることもかけることもできなくなる」という回答だった。

 多少の通話はするがカケホーダイは不要、という人は、これまでの料金プランを続行したほうが良さそうだ。旧プランは8月31日で新規受付を終了し、その後はすべて「カケホーダイ&パケあえる」のみとなる。FOMAからXi(クロッシィ)への機種変更を考えている、新たにドコモで契約する、という人はそれまでに契約することをおすすめする。なお、すでに新プランで契約した人も、8月31日までは旧プランへ変更できる。

 →新料金プラン:「カケホーダイ&パケあえる」(参照リンク)

 →旧料金プラン:Xi料金プラン(参照リンク)FOMA料金プラン(参照リンク)

8月31日以降はどうする?

 8月31日以降、カケホーダイが不要という場合はどうするか。

  1. ほかの通信キャリアへMNPする(電話番号はそのまま)
  2. 通話可能な格安SIMを利用する(今のスマホがそのまま使えるが、MNPに対応していないMVNO事業者も多い、参照記事)
自分でちょっと設定が必要になるが、格安SIMを使うという手もある。写真はBIGLOBEの発行しているSIMカードだが、カードのデザインはドコモと全く同じで、台紙もドコモのものがそのまま使われている

 という選択肢がある。ドコモのほかにはソフトバンクも、通話料固定の「スマ放題」プランへの移行を発表している。ただしこちらの対象はLTE対応端末のみ(切り替え時期は未定)で、3G対応端末の契約は引き続き、現行の「ホワイトプラン」を続行する方針だ。


 以下に、他キャリアとの比較表を掲載する(「格安SIMに対抗!? 大手ケータイ会社の新しい料金プランはお得か?」より転載)。

ドコモ新プラン ドコモ旧プラン ソフトバンク新プラン ソフトバンク旧プラン au ウィルコム イー・モバイル
プラン名 カケホーダイ(定期契約) タイプXiにねん+Xiカケ・ホーダイ スマ放題 ホワイトプラン+Wホワイト LTEプラン+通話ワイド24 ウィルコムプランLite+だれとでも定額 EMOBILE 4G-S+だれとでも定額 for EM-S
月額基本料金 2700円 1410円 2700円 1868円 1868円 1868円 1334円
30秒の通話料 無料 20円(ドコモ同士無料) 無料 10円(1〜21時ソフトバンク同士無料) 10円(1〜21時au同士無料) 無料(PHS回線、1回10分、月500回まで) 無料(1回10分、月300回まで)
備考 25歳以下割引あり 8月31日受付停止 25歳以下割引あり 時期未定だが受付停止を予定 月477円でau同士通話無料あり 3G回線使用時は30秒20円 4G-Sスマホ割で基本料金割引(上記適用済)

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