らくらくスマートフォン3には、アプリストア「Google Play」のメニューがありません。つまり、新たなアプリを追加インストールできないのです。一見デメリットにも映りますが、この点はむしろ大きな特長といえるかもしれません。
それはセキュリティの観点です。Google Playには、有名なアプリをそっくりコピーし、悪意あるプログラムを追加した偽物アプリが登録されることもしばしばあります。ならばいっそのこと、アプリを自由にインストールさせないというのも対策の1つとして有効でしょう。
Google Playはありませんが、ドコモのdメニュー/dアプリの利用は可能です。らくらくスマートフォン3の場合でも、ドコモのアプリストアから主要なアプリが提供されていますし、LINEについてもそこかららくらくスマートフォン向けバージョンがインストール可能です(参照リンク)。
となると、気になるのはプリインストールされているアプリ。この点は、さすがらくらくスマートフォンといったところで、私たちの世代が想像しないようなアプリが用意されていて面白いです。中でも私が興味を持ったのは「まいチャネル」です。
まいチャネルは、設定されたジャンルのニュースを、BGMにのせて読み上げてくれるというアプリです。機械音声ですが、とても流ちょうに、正確に読み上げてくれます。これなら、ニュースを流しながら家事をすることもできるでしょう。
ネットニュースをシニア世代にも知らせる、聞かせるという意味で、大変面白いアプリです。ちなみに、まいチャネルはGoogle Playで一般公開もされているので、スマートフォンを利用している方は、実際に試してみるといいかもしれません。
そのほかにもドコモが提供する「俳句・写真くらぶ」や「拡大鏡」「血圧手帳」などのアプリや、「ワンセグ」「radiko」「NHK FM」といった実用アプリも入っているので、買ったら、プリインストールアプリだけでも楽しめるのではないかと思います。しかも驚くべきことに、最新の日本語入力システム「Super ATOK ULTIAS for らくらく」も搭載されています。誤変換も少なく、快適に文字入力ができるはずです。
らくらくスマートフォンというと、私たちの世代はもしかしたら「機能を制限した、限られた通話先にしか連絡できない」という子ども向け携帯電話と同じような印象を持つかもしれません。しかし、実際に触ってみると、その先入観は間違っていることに気が付きます。
機能を簡略化するのではなく、逆に最新の技術を集積したことで「らくらく」になっている――特に「押し込む」タッチパネル動作は、このハードウェアが独自に進化したものだと分かります。
そして、最新のソフトウェアあってこその「らくらく」だということも伝わってきます。例えば「ファミリーページ(参照リンク)」は、らくらくスマートフォンがコミュニケーションツールとして作られたことが分かる機能でした。後編では、このファミリーページを使って、写真をキーにした家族のコミュニケーションを体験してみます。
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