株式会社インフォアスリート代表取締役。1976年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修了。ERP導入コンサルタントとして、企業の基幹システムの導入に携わる。その後、独立して株式会社インフォアスリートを設立。株式会社ユニテディア取締役、イタンジ株式会社の取締役CTOを兼任。
先日、知人が司法試験に合格したそうです。すごい!
100%本人の才能と努力の結果だと思いますが、僕の試験対策アドバイスが多少なりとも役に立ったそうなので、ご紹介したいと思います。
僕は昔から試験的なことが得意で、そのお陰で一応学部は主席で卒業させてもらっていて、大学院も筆記は1位通過、テストの数週間前に急に思い立って受けた国家一種に5位で受かったこともあります。
そんなわけで、司法試験の受験勉強のアドバイスを求められたのですが、何とか役に立てないかと出したアドバイスが以下になります。
ここでいう制約条件とは、解答時間とか、カンニングしちゃ駄目とか、そういうことを指します。例えば、制限時間150分の過去問を時間無制限にしたり、参考書をいくら見ても良いという条件にしたりして、とにかく100点目指して取り組むわけです。
最初は全く歯が立たなくても構いません。むしろ、自力で解けない問題が含まれていることが大事です。
制限時間の制約と、知識不足による制約を取り除くことで、かなりの問題が解けるようになるはずです。それでも解けない場合は、どうしたらよいでしょうか? その場合は、(十分に悪戦苦闘した後で)答えを見てしまいましょう。
さて、答えまで見て全問正答できるようになったら、もう一度、同じ過去問に取り組みます。今度は、「初めて見る問題」という制約を取り除いてトライするわけです。これで、100点取れるようになりましたね?
さて、制約条件を緩めて100点を取ることによって次の2つのことが得られます。
「リソースが十分ある状況での考える力」とは、あなたの正味の思考力だと思ってください。通常テストでは、「スピード」×「知識」×「思考力」×「山勘(運)」などの総合力で勝負します。そのため、問題が解けなかったとしても、それは、時間が足りなかったからかもしれませんし、必要な情報を覚えていなかったからかもしれません。
ところが、制約条件を緩めてあげることで、そういった「解けない要素」が一切解消されます。残るのは、あなたの思考力だけです。
時間や知識などのリソースを十分に与えた状況で課題に取り組むことで、あなたの思考力は直接的に鍛えられるでしょう。もちろん、試験分野の課題への理解も深まります。
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