――スポーツカーというと、マニュアルトランスミッション(MT)が当たり前と思っている人も少なくないでしょうが、RC Fはオートマチックトランスミッション(AT)の2ペダルです。MTに慣れていない若い世代や、奥さまはAT限定免許しか持っていないというファミリーでも所有できる。そうした意味では、スポーツカーではあるけれどもハードルは低いですね。
欧州などでは交通渋滞が増えてきているので、低速ドライブが求められているという事情を無視することはできません。従来からトヨタでは2ペダルでもスポーツ性能の高いATを開発してきました。例えば、AT車のIS Fはニュルンベルクの耐久レースでクラスチャンピオンを獲得するなど、その実力も証明されています。加えて、本来は燃費改善のために搭載されているロックアップクラッチをマニュアルシフトに使うことで、まさにMTとATのいいとこどりのスポーツカーに仕上がっているのです。
――日常生活でもサーキットレースでも楽しめるスポーツカーというわけですね。スキル面でもこれまでは運転テクニックがないと乗れないというスポーツカーのイメージを払しょくしていく。クルマのマーケット自体の間口が狭くなってきているので、そうした考え方は大事ですよね。
そうですね。“クルマ離れ”などと言われますが、若い人たちも含めてRC Fに乗ってもらい、その楽しさを体感してもらうためには、本当に運転スキルが高い人しか運転できないクルマでは駄目なのです。レクサスのFブランドは一般の女性でも簡単に乗りこなせるような設計になっているのです。
プレミアムブランドの育て方:「クルマを使ったプロモーションが刺さらない」――レクサスがたどりついた結論とは?
高級車のカフェ参入相次ぐ:レクサスの“オトナの隠れ家”に行ってみた
「IS300h Fスポーツ」テストドライブ:女性目線で感じた「IS300h Fスポーツ」の魅力──レクサスの繊細なハイブリッドスポーツセダン
東京モーターショー2013:レクサス、新型クーペ「RC」とSUVコンセプト「LF-NX」をサプライズ公開Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング