袋が開けにくくてイライラ……残念なインスタント食品惜しい!(3/3 ページ)

» 2014年12月10日 06時00分 公開
[日沖博道,INSIGHT NOW!]
INSIGHT NOW!
前のページへ 1|2|3       

包装の開けやすさを工夫している商品

 「包装の開けやすさ」というものについてよく考えられている加工食品の代表が日清食品のカップヌードルです。そもそもカップの中にスープ粉がまぶしてあり、いちいちスープ小袋の封を切る必要がありません。その上、カップ全体を覆う透明プラスチックの薄い包装が簡単・確実に開けられるよう、引っ張って裂け目を入れるためのシールがカップ下側に取り付けられています。そのシールは湯を入れたあとに蓋(ふた)を閉じる際に使えるようになっています。なんと合理的な、と感心するつくりです。

 カップめんという特殊な製品だからこそできる側面もあります(事実、日清食品の他の製品にはスープ小袋がついてくるのが普通です)が、この製品には「真の手軽さ」「消費者の戸惑いをなくす」というコンセプトが添えられているように感じます。手軽さと味もあって、我が家では他のカップめんを差し置いて「保存食」としていくつか常備しています(なぜか時折消費されるので買い足しますが……)。これは最初に挙げた「“半”インスタント食品」ではなく純粋な「インスタント食品」ですが、包装にも気を掛けると客離れしにくいことを証明しているような気がします。

 最後になりましたが、一部の加工食品メーカーはこの「スープ小袋の開けやすさ」に関し解決策をすでに見出しているようです。ある袋入りのラーメンですが、明らかに他のメーカーの製品と違って、スープ小袋をほぼ確実に手できれいに開けられ、しかも斜めに割けにくいようになっています。これに気づいてからは、小生はそのメーカーの商品を買うようにしています。もちろん味も気に入っているからです、念のため。(日沖博道)

日沖博道氏のバックナンバー

前のページへ 1|2|3       

Copyright (c) INSIGHT NOW! All Rights Reserved.