土肥: 次に、ドーナツとコーヒーとの相性度を聞かせてください。なぜセブンがドーナツにチカラを入れていくかというと、コーヒーができるまでの時間に「ついで買い」を促して、新しい収益源を狙っているから。一般的に「ドーナツとコーヒー」の相性はいいと思うのですが、味覚センサーではどのような結果がでましたか?
鈴木: ミスドのドーナツに対しては、ミスドオリジナルローストコーヒー、セブンのドーナツに対しては、セブンカフェで分析しました。その結果、すべてのドーナツにおいて、ミスドよりもセブンのほうが“相性がいい”というデータがでてきました。
土肥: おー!
鈴木: 基本的にドーナツの甘味とコーヒーの苦味のバランスになるわけですが、ミスドの場合、コーヒーの苦味よりもドーナツの甘味のほうが強い。強いということは、コーヒーの苦味を少し消してしまうんですよね。
土肥: ミスドのドーナツはキャラが強い感じ?
鈴木: はい。先ほども申し上げましたが、セブンのドーナツは甘さを控えています。なぜこうした味にしたかというと、コーヒーとの相性をかなり意識されたのではないでしょうか。ドーナツの甘味とコーヒーの苦味がお互いを引き立て合う――といった感じですね。特に、チョコオールドファッションとコーヒーとの相性は最高点(90.7点)をはじきだしていますね。
土肥: ミスドもコーヒーとの相性を分析していると思うのですが、数値をみると苦味が低いですね(セブン2.85、ミスド2.72)。
鈴木: 相性のことを考えると、甘味と苦味は同じくらいにしたほうがいいんですよ。なので、ミスドはドーナツの甘味を低くするか、コーヒーの苦味を強くするしかありません。
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