かるしお認定製品ができるまでの経緯を説明したのは、エースコック 商品開発グループの梅本加恵氏。
同氏によれば、これまでも健康志向の顧客ニーズに応えるべく、食物繊維や野菜をたくさん食べられる「わかめラーメン」「どっさり野菜シリーズ」、また低カロリーでも満腹感の得られる「はるさめヌードルシリーズ」「スープはるさめシリーズ」を展開してきた。
次の健康価値として「減塩」に注目し、「だしの旨みで減塩シリーズ」を2013年に発売。国循の「かるしお認定基準」が2014年11月14日にできたことを知り、せっかく減塩食の開発をしているのだから、健康に良い食品として消費者にもっとアピールしたいとのことで、今回の認定を受けるに至ったと説明した。
最も苦労したのはおいしく満足感を得られる味にすることで、「塩味はおいしさの決め手でもあるため、その塩分が少ないと、『味が薄くて物足りない』『おいしくない』と感じがち。塩分が少ないからこそ、柚子胡椒を使うなど香辛料や素材に工夫をこらし、だしの旨みも感じられ食欲を増す味付けにできた」(梅本氏)。
そのかいあって、国循のかるしお認定基準を満たすことに成功したと、笑顔で語っていた。
発表会の後、小海老天そばを試食できた。はじめの一口、二口は「味が薄いかな」と思ったものの、食べ終わるころにはスープ全体に溶け出している、小エビやだしのうまみのおかげで物足りなさを感じることなく、「食べた!」という満足感が得られ、“最もおいしい病院食”を提供している国循のお墨付きだけある味わいだと感じた。
商品発表会では、合わせてコーポレートマークの変更についても発表。同社代表取締役社長・村岡寛氏が、「高齢化社会は日本だけの問題ではなく、今後は世界全体の課題になってくる。そのため、これを機にコーポレートマークを今までのカタカナから『ACECOOK』に変更。食を通じて幸せになってもらいたい、との願いも込めて『Cook hapiness』をスローガンに掲げ、今後も顧客ニーズに合った製品を作っていきたい」と述べた。
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