エースコック、“塩分30%カットでもおいしい”「かるしお認定 だしの旨みで減塩シリーズ」(1/2 ページ)

» 2015年02月03日 14時21分 公開
[渡辺まりか,Business Media 誠]

 エースコックは2月2日、医療機関による認定基準をクリアした“病気を予防する食品”として、カップめん「かるしお認定 だしの旨みで減塩」シリーズを発表した。

 「かるしお認定 だしの旨みで減塩」

 同社がクリアした認定基準を作成したのは、心臓病など循環器病の専門医療施設である、国立循環器病研究センター(以下、国循)。国循では、食生活を改善し、高血圧などの病気を予防するために減塩レシピとして2012年から「かるしおレシピ本シリーズ」を作成したり、2013年からは「ご当地かるしおレシピプロジェクト」の募集を行ったりしてきた。

 そのような中、食品メーカーから「かるしお」という名称を使って、健康的な食品であることをアピールしたい、という要望があり、認定基準を制定。めん類であれば一般的なものに比べ塩分を30%カットしていることが必須となる。

 塩分の少ない食事には、「味が薄くて物足りない」「おいしくない」というイメージがある。しかしエースコックではだしの風味をきかせることでそのイメージを一掃。「塩味が薄いからこそだしの風味が際立つ」として、減塩を逆手に取った商品開発に成功した。

 発表されたのは内容量が約40グラムの「鶏炊きうどん」「小海老天そば」「中華そば」、内容量が約60グラムの「中華そば(タテ型)」「野菜タンメン(タテ型)」の5種類。希望小売価格は約40グラムのものが113円でタテ型が180円(税別)。

食事により循環器病のリスク軽減を

 国立循環器病研究センター 妙中義之氏

 登壇した国循 開発基板センター長・妙中義之氏は、病気を予防する食品についてメーカーとの取り組みを模索する中、「エースコックの『かるしお認定マーク付き製品』とした生まれた。認定基準には、塩分30%カットだけでなく、味全体にかかわること、例えばコクやうまみ、満足度なども含まれている。それをクリアしたものだけが、かるしお認定を受けられる。エースコックのかるしお認定 だしの旨みで減塩シリーズは、減塩されていてもおいしく、即席めんだから簡単に作れる。減塩食を作るのは大変だったが、このシリーズなら難しいことを考えず、手軽に高血圧などのリスクを軽減する食事が作れる。これからも、このような取り組みを各メーカーとともに進めていき、病気予防の一助になりたい」と語った。

 国循によるかるしお認定についての説明。認定基準を設けることにより、消費者にとっても分かりやすくなった
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