海外で病気、どうする? 大丈夫、助けてくれる会社があるのだ仕事をしたら“人を助ける”ことができた(5/6 ページ)

» 2015年02月04日 08時00分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

専用機の中

土肥: 現地での医療のほうが「危険」と判断した場合、専用機での搬送をススメられているようですが、その飛行機の中ってどんなモノが積まれているのでしょうか?

安藤: 小型ジェット機の座席を一部外して、ベッドを置いています。あと、ストレッチャーを置けるようにしていますね。搬送するときには、機長、副機長のほかに、医者、看護師、患者さん(原則1人)、家族(1〜2人)が同乗しています。

土肥: 飛行機って揺れますよね。そうした環境の中で、患者さんを搬送するって大変なのでは?

安藤: トレーニングが必要ですね。あと、搬送できないほど重症な患者さんは搬送しません。搬送できるかどうかのポイントは血圧と呼吸。この2つがある程度安定していれば搬送することができます。

土肥: 気圧は関係したりするのですか?

安藤: 気圧によって症状が変わる場合は、あまり高度を上げません。高度が低ければ空気が濃いのでそのぶん時間がかかりますが……多くのケースは気圧は影響しません。

土肥: 特殊な環境の中で搬送されるわけですが、どういったところが大変になってきますか?

専用機の中。ストレッチャーなどを置けるようにしている

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