組織力を測る「良い会社診断」とは――パソナキャリアカンパニーの試み3分で分かるビジネス戦略(2/2 ページ)

» 2015年02月18日 06時54分 公開
[Business Media 誠]
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会社の組織力を測る「良い会社診断」

――海外事業について教えてください。

 パソナグループは1984年、業界で初めて香港に海外進出を果たして以来、現在ではアジア・北米を中心に世界12地域41拠点で、総合人材サービスを展開しています。拡大を続ける海外市場において、日本企業の海外進出にあたり、人材紹介をはじめ、現地のマネジメントやスタッフの採用など法人立ち上げのサポートや、会計・人事業務のアウトソーシングサービスなどを提供しているほか、日本ならではのおもてなしの心を伝える接客やマナーなどを現地スタッフに教育する研修事業にも注力しています。

――新しい取り組みをされていますか。

 これまで人材紹介サービスを提供する中で、離職率の高い企業ほど、定期的に多くの求人を出すという傾向がありました。求人が増える一方、離職率の高い企業経営者は現状を変えたいと頭を悩ませ、個人にとっても短期間で転職を繰り返すことはマイナスに働くことがありました。本来であれば、ご紹介した方々が長く会社に定着できるようお手伝いすることが、人材サービス会社としての責務ではないかと考えていました。

 そこで、良い会社の共通点を調べ出し「見える化」するために、法政大学大学院の坂本光司教授と共同で、会社の組織力を測る「良い会社診断」を開発し、クライアントの組織力強化にも効果を発揮しています。良い会社は、社員の高い満足度(モチベーション)が高い顧客満足を生む源泉となり、高い顧客満足が高業績へとつながる良いスパイラルを生み出しています。「良い会社診断」で、会社の課題点を浮き彫りにし、そこで明らかになった課題を解決するための施策を行ってくことで、社員の定着率向上や会社の風土づくりをサポートしてまいります。

「良い会社診断」で、会社の課題点を浮き彫りに(写真はイメージです)
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