中小・ベンチャー企業の販促支援を行うソウルドアウトは、企業のマーケティング担当者を対象に、マーケティングに関するアンケートを実施した。「現状のマーケティング・販促における課題」を聞いたところ、企業規模によって、担当者が抱える課題に違いがあった。
中小企業の担当者の課題は、「マーケティング・販促業務に時間を割くことができない」が最も多く31.9%。次いで、「担当者の人員が不足している」「施策にかけられる予算が少ない」と続き、時間・人員・予算など全体的にリソース不足ということが分かった。
一方、大企業のマーケティング担当者にも同じ質問をしたところ、1位は「実施している施策の効果検証ができていない」で31.6%。次いで「人員不足」が2位、「時間不足」が3位となった。
2014年に実施したマーケティング・販促施策のうち、最も効果があったと感じた施策について尋ねてみると、大企業・中小企業ともに1位は「SEO」だった。
中小企業では、SEOに続き「動画制作・動画広告」が2位「アフィリエイト広告・リスティング広告」が3位。一方大企業では「Webメディアなどへの記事広告出稿」が2位、「ソーシャルメディアマーケティング」が3位となっている。
2015年に実施予定の施策についても聞いている。中小企業では1位から順に「SEO」「リスティング広告」「アフィリエイト広告」となっており、直接、売上拡大につながるような獲得系の施策が中心。一方大企業では1位が「動画制作・動画広告」、2位は「ソーシャルメディアマーケティング」、3位は「Webメディアなどへの記事広告出稿」となっており、直接売上には結びつきにくいが、商品やサービスのファンを増加させるようなブランディング系の施策に注力しているといえる。
2015年に注目施策について聞いたところ、全体の1位は「ビッグデータの活用」で11.1%。期待する声としては「今まで取れていないユーザーを獲得できそう」「つかめなかったところがデータで把握できるかもしれない」など、興味を持っている人が多くいた。しかし実際に2015年に実施予定の施策としては上位に上がっておらず、特に中小企業では、効果測定や費用面などでまだ実施に踏み切れないと思われる。
インターネットを使った調査で、20〜59歳の、マーケティングや販促業務に関わっている男女350人に尋ねた。対象は全国、調査期間は1月23日〜1月25日。
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