土肥: ハウス食品のバーモントカレーが、中国で右肩上がりで売れているそうですね。単刀直入にうかがいます。なぜ、そんなに売れているのでしょうか?
渡辺: その前に、中国での活動を説明させてください。いきなりカレールーが売れたわけではなく、1997年にレストラン「カレーハウス」を上海でオープンしました。中国では日本のような白いご飯の上にカレーをかけて食べる習慣がなかったのですが、レストランでは日本式カレーを提供させていただきました。
土肥: 現地の人は見たこともないモノだったので、驚かれたのではないでしょうか?
渡辺: 日本のように「どの家庭に行ってもカレールーがある」「レストランに行けばカレーのメニューがある」といった状況ではありませんでした。出店前に現地の家庭を調査したところ、ほとんどの家庭でカレーパウダーは常備されていました。カレーパウダーを使ってどのような料理をつくっているのか調べたところ、「カレーじゃがいも」「カレー牛肉スープ」など、いわゆるカレー風味の料理をつくっていたんですよ。
土肥: 日本の子どもに「好きな料理はなに?」と質問すると、「カレー」が上位にランクインされますよね。そんな状況ではなかったと?
渡辺: はい。
土肥: ということは、レストランをオープンされても苦戦されたのではないでしょうか?
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