第二のモデルはコペン・エクスプレイだ。このモデルはカシオのG-SHOCKを連想させるような道具感を前面に押し出した造形で、普段使いに楽しい遊びのあるクルマを目指しているようだ。前述の「中高年の遊びグルマ」に対しての回答はこれになるようだが、このモデルは若干机上の空論という気もしないではない。
実際最近になってこのモデルにもRobe S同様の欧州製高級部品インストールモデルが発表され、行き先に若干の迷走感がでてきた。「中高年の遊びグルマ」はローブの吊るしモデルで十分なように思う。むしろこのモデルはコペンの発表時にその「着せ替えコンセプト」を説明するための存在であったようにも思うのだ。
そして第3のモデルだ。今回発表された第3のモデルは、一言で言えば旧型コペンのエミュレーションだ。全体を丸くツルンとしたデザインに仕上げ、ヘッドランプも初代を思わせる丸型を採用した。初代オーナーの不満への回答であると同時に「可愛い軽オープン」需要に応えるモデルになるはずだ。
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