「いい気になっていたから、少しお灸をすえてやった。アイツにとっても勉強になったはずだし、これで良くなるはずだ」
上から目線での“熱血指導”を終えた直後のX氏はこう言い放ったが、そう思っていたのは当人だけ。周りが全く見えておらず「自分こそが絶対に正しいんだ」と思い込んでしまっている“困ったOB”の一例である。
ちなみにくだんのX氏はその昔、某球団で鬼コーチとして異名を持った人物。指導歴はあるものの時代錯誤の根性論ばかりを強要したほか、ベンチ裏での選手に対するパワハラ行為や他のスタッフとの軋轢(あつれき)なども問題視されてからは契約を更新されず、それ以降はどこの現場からも煙たがられてお呼びがかからなくなった。現在は“毒舌評論家”として一部メディアで細々と活動を続けている。
上から目線での過激な発言は毒があってインパクトが強いのは事実。だが、そこに相手に対するリスペクトがなければ、当然ながら相互理解も生まれない。こういう自己中心的な姿勢を貫こうとするプロ野球界の古参OBも困ったものだが、彼らのキャラクターを「面白いから」と野放しにして助長するメディアにも大いに問題がある。ビジネスの世界で上に立とうとする人たちは、あくまでも悪い例としてどうか反面教師にしていただきたい。
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