転職理由のトップは? DODAが調査

» 2015年05月12日 11時03分 公開
[ITmedia]

 インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は、転職希望者を対象に「転職理由」の調査を行い、その結果を発表した。2015年上期の転職理由で最も多かったのは「ほかにやりたい仕事がある」(12.4%、前回比−0.7ポイント)、以下「会社の将来性が不安」(9.5%、−0.6ポイント)、「給与に不満がある」(7.4%、−0.1ポイント)だった。

 1位から3位まで前回調査(2014下半期)と同じ順位となったが、いずれもポイントは減少。10位以内で唯一ポイントが増加したのは、前回10位だった「雇用形態を変えたい」(2.6%、+0.1ポイント)。今回の特徴として、「1位と2位の回答割合が下がった一方で、働く環境や待遇の改善を理由とした転職の割合が増加したことが挙げられる」(DODA)

転職理由ランキング(出典:DODA)

 業種別にみると、どのような違いがあるのだろうか。8つの業種中、「ほかにやりたい仕事がある」が1位だったのは、前回から1つ減って6業種。残りの「メーカー」と「メディカル」では、「会社の将来性が不安」が1位になった。「金融」では、前回8位だった「ノルマが厳しい」が+3.4ポイントで2位にランクアップ。また「メディア」「小売り・外食」「サービス」の3業種では、前回10位圏外だった「市場価値をあげたい」という理由が新たにランクインした。

 「今回は2008年の調査開始以来、初めて『会社の将来性が不安』の割合が10%を切った。また『業界の先行きが不安』『倒産/リストラ/契約期間満了』は、ポイント、順位ともに前回を下回っており、好調な市場の影響を受け、会社都合による退職や、業界・会社に対する不安感を理由とした転職が減少しつつあると考えられる」(同)

転職理由の経年変化(出典:DODA)

 本調査は、2014年10月〜2015年3月に転職活動を行った約3万人のデータを元にまとめている。

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