この亀田3兄弟の現状に「自業自得」と評する人が大半であることは間違いない。しかし、もし3兄弟がメディアの敷いたレールに乗らず、もっと謙虚な姿勢でボクシング道をまい進していたら多少は違った評価を受けていたのではないだろうか。日本人初の世界3階級制覇を成し遂げた興毅、世界2階級王者となった大毅、そしてWBO世界バンタム級王者に輝いた和毅――。彼らは曲がりなりにもギネス世界記録に認定された史上初の3兄弟世界王者なのだ。もったいない気がする。
何をやっても叩かれることに開き直ってしまっているのか。あるいはここまで来た以上、メディアが作り上げたコワモテキャラを演じ続けるしかないと思っているのか。それとも本当に心底「ワル」なのか。彼らの真意は分からない。いずれにせよ3兄弟が今後活路を見出すとすれば、リング上でアンダードッグ(負けそうな人)ではない強豪を相手に誰もが認める勝ち方を重ね続けていくことしかないだろう。
何も生まれない場外乱闘など、もう見たくもない。亀田3兄弟よ、タマには世のビジネスパーソンに活力を与えるような、スカッとしたKO劇を見せてくれ――。
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