入社3年目の社員、上司への不満はどんな点?
入社3年目にもなると余裕が出てきて、上司を客観的に見ることができるもの。そんな彼らは上司と一緒に仕事をする上で、どんな不満を抱いているのだろうか? アルー調べ。
入社3年目にもなると、ひと通り仕事も覚え、会社という組織や上司に対して客観的な視点で見ることができるもの。3年目の社員が上司を100点満点で評価すると、何点になっただろうか?
上司に対する評価の平均点は66.7点であることが、コンサルティング会社のアルーの調査で分かった。最も多かったのは「61点〜80点」で43.9%、部下から見て「上司の良い点、悪い点を冷静に見ている層かもしれない」(アルー)としている。このほか80点以上が19.4%、60点以下が36.7%だった。
インターネットによる調査で2006年4月に大学または大学院を卒業し、企業へ入社した男女310人(男性155人、女性155人)が回答した。調査期間は4月15日から4月16日まで。
上司への不満点は「指示があいまい」「情報共有しない」
入社3年目の社員は上司と一緒に仕事をする上で、どんな不満を抱いているのだろうか。最も多かったのは「指示があいまいで分かりにくい」で40.0%、次いで「情報共有しない」が31.0%、「自分の意見を押し通し、周りの意見を聞き入れない」が29.4%。この結果について「基本的なコミュニケーションスキルに起因するものが多く、自分の意見だけではなく、周囲を巻き込みながら仕事を進めることがポイント」(アルー)と分析する。
上司から自分に対する評価が「適切」だと思っている人は68.4%、一方で「適切ではない」と回答した人は31.6%。自分の評価に対して不満に感じている人の多くは、上司に対する評価も低く回答している傾向が出た。その要因として「評価の経緯などのコミュニケーション不足や、評価そのものについての説明不足が上司に対する不信感を生んでいる」(アルー)という。
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