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2009年の春が“仕込み時”?――地下鉄開業と株価の関係
池袋−渋谷間を11分で結ぶ地下鉄「副都心線」が6月に開業する。新路線の開業によって気持ちが弾む人もいるだろうが、株価との関係を分析すると、相関関係があるようだ。大和総研調べ。
埼玉県の和光市から渋谷を結ぶ東京メトロ「副都心線」が、6月14日に開業する予定だ。埼玉県南西部から副都心まで新たなネットワークが完成するため、首都圏への通勤が便利になる人もいるだろう。
地下鉄が開業すれば経済効果も期待されるが、株価への関係はあるのだろうか。地下鉄が開業した年の株価は弱いものの、翌年、翌々年に株価は上昇する傾向があることが、大和総研の調べで分かった。今回の副都心線のケースでいえば、「池袋・渋谷間の第一種鉄道事業免許が交付されたのは、1999年のITバブルの良い年だった。しかしその後は景気低迷と回復を経験して、再び減速期に開業。1回の景気サイクルが計画から開業の流れにある」(大和総研)と分析している。
来年の桜が咲く頃が“底”?
地下鉄の各路線が最初に開業した月を基準にして、その後のTOPIX(東証株価指数)の動きはどうなっているのだろうか。過去の傾向によれば、株価は地下鉄開業後10カ月程度は低迷しているが、その後は上昇していることが分かった。
このデータを今回の副都心線に当てはめると、2009年の4月頃までTOPIXはさえないが、6月頃から上昇する可能性が高いということになる。2008年の株価はサブプライムローン問題や為替の影響などで、低迷が続いている。米国経済の先行き不透明感や国内政治の停滞といったマイナス要因はあるものの、来年の桜が咲く頃――株を“仕込む”チャンスになるのだろうか。
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