今の仕事って楽しい? アイシェアがビジネスパーソンに実施した調査によると、46.4%の人が「仕事は楽しい」と回答。一方で「つまらない」と答えた人は21.2%、「普通」と回答した人は32.4%と、全体では「仕事が楽しい」と感じている人が半数近くを占めていることが分かった。
勤続期間別で見ると、「仕事が楽しい」とした比率が最も高かったのは「半年〜1年未満」で39.1%。また「3カ月未満」も「楽しい」と答えた人が19.0%にも達したことから、「仕事に慣れてきたこの時期の人たちの意欲が感じられる」(アイシェア)。
逆に「仕事がつまらない」とした比率が高かったのは「1年以上〜2年未満」で14.3%。働き始めてから1年以上〜2年未満の人で、「仕事が楽しい」と回答した人は7.1%しかおらず、意欲が低下気味のようだ。また「10年以上」の人は「どちらかといえば楽しい」が35.1%と最も多いことから「淡々と仕事をこなす様子がうかがえる」(同)という。
インターネットによる調査で、ビジネスパーソンの364人(男性60.7%、女性39.3%)が回答した。年代別で見ると20代11.8%、30代55.5%、40代32.4%、そのほか0.3%。調査期間は7月1日から7月3日まで。
仕事の不満は「給与」が最も多い
仕事には不満が付きものだが、具体的にはどんなことに納得できていないのだろうか。最も多かった不満は「給与」で47.0%、これは性別や年代を問わずトップ。約半数のビジネスパーソンは自分の給与に対して、“安月給”だと感じているのかもしれない。
次いで不満が多かったのは「仕事の内容」(28.0%)、「待遇」(27.2%)、「人間関係や上司」(25.8%)。中でも20代は「人間関係や上司」が37.2%を占め、「給与」に次いで高い割合だった。
今の仕事にマンネリ感を感じることはあるか? と聞いたところ、全体では「ある」が29.9%、「たまにある」が36.5%で、合わせると6割以上のビジネスパーソンがマンネリ感を感じているようだ。マンネリ感を最も感じているのは「5年以上〜10年未満」働いてきている人で、逆に少なかったのは「3カ月〜半年未満」だった。
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