「不都合な真実」のヒットや洞爺湖サミットの開催などで近年、環境意識が高まりつつある。環境意識の高まりは、消費者の購買行動にどのような影響を与えているのだろうか。
ブランド総合研究所の調査によると、耐久消費財を買い替えた際に、「エコに配慮して早めに買い替えた(エコに配慮して積極的に買い替えた+エコに配慮して、買い替えのタイミングが早まった)」人は18%、「買い替えのタイミングはかわらないが、エコに配慮した商品を選んだ」は39.2%、と何らかの形でエコを意識して買い替えた人は57.2%いることが分かった。
買い替えた耐久消費財別に見ると、「エコに配慮して早めに買い替えた」割合が最も高かったのは給湯システム(43.8%)。電気と空気の熱を使って経済的にお湯を沸かせるエコキュートが注目されている。以下、エアコン(27.0%)、照明器具(26.6%)、キッチン(24.2%)が続いた。
今後、エコを意識した商品に買い替えたいという需要はどのくらいあるのだろうか。商品ごとに尋ねると、「エコのために早めに買い替えたい(すぐにでもエコのために買い替えたい+エコに配慮して買い替え時期を早めたいと思う)」という人が最も多かったのは照明器具で16.9%。以下、エアコン(13.2%)、車(12.3%)、「冷蔵庫」(11.6%)が続いた。
インターネットによる調査で、対象は3年以内に耐久消費財を買い替えた1248人。調査時期は9月26日から9月29日。
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