景気後退で新卒採用を抑制する企業が増えるのではないか――このような不安を感じている学生が多いことが、毎日コミュニケーションズの調べで分かった。先輩と比較して自分たちの就職活動はどうなると思うかと聞いたところ、昨年は「変わらない」(71.8%)、「多少楽になる」(16.0%)という回答が多かったが、今年は「厳しくなる(「多少厳しくなる」+「かなり厳しくなる」)と答えた学生が90.6%に達した。
「厳しくなる」と答えた学生にその理由を尋ねると、「景気後退・採用抑制報道」を挙げる人が多く、「最近の経済情勢の急激な変化に敏感に反応しているようだ」(毎日コミュニケーションズ)。またニュースや新聞報道などで、業界・企業選択に「影響する(かなり影響する+多少影響する)」が81.2%だった。
就職情報のWebサイトがオープンする前に就職活動の準備をした学生は54.6%。いつ頃から行っていたかについては「2008年4月〜6月」(31.3%)、「7月〜8月」(38.8%)と、夏までに多くの学生が就職活動の準備をしていたようだ。また10月時点で、昨年と比べ「企業にエントリーした」「個別の企業セミナーに予約した」「個別の企業セミナーに参加した」などが増えている一方、「就職サイトに新規会員登録をした」「いずれも行っていない」が減少傾向にある。「昨今の環境の変化などから学生たちが不安感を持って早めに行動しているためではないか」(毎日コミュニケーションズ)としている。
インターネットによる調査で、2010年卒業予定の全国大学3年生または大学院1年生1472人(文系男子354人、理系男子357人、文系女子375人、理系女子386人)が回答した。調査期間は10月28日から10月31日まで。
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