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どうなる、こうなる首都圏の道路網――(1)都心を囲む3つの環:近距離交通特集(4/4 ページ)
原油高でクルマの利用が敬遠されるようになったものの、首都圏の道路では慢性的な渋滞に悩まされている。その渋滞を解消するため、今、3つの環状道路が建設されようとしている。本記事では4回に分けて、首都圏の道路建設計画を紹介していく。
直径約100キロメートルのリング・首都圏中央連絡自動車道
3環状のうち最も外側に位置するのが「首都圏中央連絡自動車道」(圏央道)だ。都心部から約40〜60キロメートル離れており、一都四県(神奈川県、東京都、埼玉県、茨城県、千葉県)を結ぶ巨大なリングとなっている。
東京湾を横断する東京湾アクアラインまで含めると、計画総延長距離は約300キロメートルにもなる。しかし、2008年時点で開通しているのは、「阿見東IC−つくばJCT」、「川島IC−八王子JCT」、「松尾横芝IC−東金IC・JCT」、「木更津東IC−木更津JCT」の約61キロメートルにとどまる。
しかし、2009年には「川島IC−桶川JCT(仮称)」や「つくばIC(仮称)−つくばJCT」が開通、2015年には全線が開通する見込みだ。
このように今、首都圏の高速道路は大きな変化の時を迎えており、今後も続々と新路線が開通していく。次回以降、環状線を中心に首都圏における高速道路の新規開通予定を詳細に解説する。
→どうなる、こうなる首都圏の道路網――(2)首都高・中央環状線編
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