2人に1人は腸にストレス、その原因は?
あまり自覚されていない腸へのストレス。塩水港精糖の調べによると、2人に1人は「ストレス腸」または「ストレス腸に傾いている」ということが明らかに。何が原因で、腸へのストレスを与えているのだろうか?
「ストレス」と聞くと、「胃が痛くなる」といったイメージがあるが、「腸」への影響はどの程度あるのだろうか。腸へストレスを与える要因とされる16項目に答えてもらい、腸のストレス度合いを調べたところ、「生活がストレス腸※に傾いている」(該当数4〜8個)は45.0%であることが、食品会社の塩水港精糖の調査で分かった。
このほか「ストレス腸」(9〜13個)は3.5%、「健康な腸」(0〜3個)は51.5%。あまり知られていない腸へのストレスだが、ストレス腸またはストレス腸に傾いている人の合計は48.5%と約半数。「軽視できない腸へのストレス。日ごろから腸へのストレスに対して気を配り、何らかの対策が必要だろう」(塩水港精糖)としている。
腸へのストレスを与える要因の該当チェックには「運動不足気味である」が最も多く59.2%、次いで「猫背など姿勢が悪い」(35.3%)、「睡眠時間が1日6時間以下である」(34.2%)、「魚や肉をよく食べる」(31.7%)。このほか「ストレスがたまる職場である」(26.8%)、「トイレに行きたくなっても我慢することがある」(19.2%)という回答が目立った。
ストレスを感じると出る症状
ストレスを強く感じると出る症状を聞いたところ、最も多かったのは「不眠」(49.8%)。以下「食べすぎ」(36.6%)、「胃腸などの痛み」(33.6%)、「肌の荒れ」(22.7%)、「下痢」(19.5%)、「食欲不振」(15.6%)、「便秘」(14.3%)、「脱毛」(7.6%)と続いた。男女別で見ると、男女ともに1位は「不眠」だったが、男性の2位は「胃腸などの痛み」、女性の2位は「食べすぎ」という結果に。
ストレスを解消するために何かしているのだろうか。61.3%の人が「特にしていない」と回答。また「(何か)している」と回答した人は、「スポーツなどをして体を動かす」「音楽、映画鑑賞をする」「ショッピングをする」といった意見が目立った。
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