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その名に恥じない3代目――トヨタ「プリウス プロトタイプ」に乗ってみた:神尾寿の時事日想・特別編(2/2 ページ)
ホンダ「インサイト」の登場で、ハイブリッドカー市場の盛り上がりが予想される2009年。トヨタが投入する新型プリウスはどのようなクルマなのか? 富士スピードウェイで試乗した、プリウス プロトタイプのインプレッションをお伝えする。
アクティブセーフティ関連の先進装備も充実
先進的なのはデザインだけではない。新型プリウスは最新の先進安全装備や快適装備を多く用意している。
まず安全系の装備では、スタビリティコントロールを含む総合的なアクティブセーフティ機構「S-VSC」や、急ブレーキ時にすべてのストップランプを明滅させる「緊急ブレーキシグナル」、さらにオプションでミリ波レーダー方式のプリクラッシュセーフティシステム(ACC機能付き)などを用意。選択できる先進安全装備の多さでは、高級ブランドのレクサスにも負けていない。
今回試乗したのはプロトタイプだが、それでも今回の新型プリウスが完成度の高い「21世紀のクルマ」であることは十分に伝わってきた。今やトヨタを代表するブランドになった「プリウス」の3代目を襲名するのに恥じないクルマに仕上がっている。
あと気になるのは価格だが、200万円以下で人気のインサイトを意識して、新型プリウスは200万円前後で投入されるという一部報道もあった。正式な価格発表はこれからだが、もし仮に新型プリウスとインサイトが200万円前後で攻防戦を繰り広げることになれば、今年はハイブリッドカーが大ヒットし、エコカーが本格普及する元年になるかもしれない。
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