4万9488円と3万6103円――新社会人の堅実な金銭感覚
新社会人になる学生は、10年後にどのような姿をイメージしているのだろうか? ユーキャンの調査によると、6割以上の人が「結婚して、子どもがいる」と考えているようだ。
これから始まる会社員人生を漢字一字で表すと? 4月に新社会人になる予定の学生に聞いたところ、トップは「挑」であることが、ユーキャンの調査で分かった。「挑」を選んだ理由として、「たくさんの新しいことへ挑戦していくことになると思うので」「チャレンジする心を大切にしたいので」などがあった。
「挑」に次いで多かったのは「新」「希」「未」で、「何もかもが初めての新しい世界が始まるから」「将来に希望が持てるような人生にしたい」といった意見があった。その一方で「苦」や「忍」を選んだ人も多く、「辛く、厳しい時代が待っているから」「働くことは辛いこと。耐えることが大事」と、現実的な声もあった。
インターネットによる調査で、4月に新社会人になる独身男女400人が回答した。調査期間は3月2日から3月10日まで。
10年後にはどんな姿をイメージ?
「社会人になったら、月にいくらくらい預貯金する予定ですか」との質問に対し、「5万円」と回答した人が最も多く36.3%、平均金額は「4万9488円」だった。男女別に見ると、男性4万9975円に対し、女性は4万9000円。わずかだが、女性よりも男性の方が多かった。
また1カ月のお小遣いの予定額を聞いたところ、「3万円」が28.0%でトップ、次いで「5万円」(26.5%)、平均金額は「3万6103円」となった。男女別で見ると、男性3万3550円に対し、女性は3万8655円。
不況という経済環境は、新社会人にも影響しているのだろうか。平均金額で比較すると「お小遣い」よりも「預貯金予定額」の方が多く、堅実派が目立った。
10年後にはどんな姿をイメージしている人が多いのだろうか。最も多かったのは「結婚して、子どもがいる」(61.8%)で、6割以上の人が30代前半で子どもがいるイメージを持っていることが明らかに。また「結婚しているが、子どもはいない」(11.0%)を合わせると、7割以上の人が「10年後は結婚している」と考えているようだ。
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