どうする? まだ内定をもらっていない学生たち
5月末時点で、内々定を受けた学生はどのくらいいるのだろうか? 毎日コミュニケーションズの調査によると、全体の63.5%は内定を受けているが、前年同期比で13.2ポイント減少した。
毎日コミュニケーションズは6月9日、2010年度卒業予定の学生を対象にした「就職活動アンケート5月の動き」を発表した。調査結果によると、5月末までに企業から内々定を受けた学生の割合は、全体の63.5%。4月末からは16.5ポイント増えたものの、前年同期比で13.2ポイント減少した。また1人当たりの平均内々定社数は1.66社(内々定保有者を母数)で、同0.43社の減少。「この1年の就職環境の変化が色濃く出ており、学生が内々定獲得に苦戦している様子がうかがえる」(毎日コミュニケーションズ)
まだ内々定を受けていない学生は、いつごろまで就職活動を続けるのだろうか。全体の47.8%の学生は「志望する企業から内定を獲得できるまで」と回答。今後の活動スタイルを聞いたところ「今まで通り進める」(41.9%)、「業界の幅を広げる」(41.5%)が上位を占めた。
もし就職が決まらなかった場合の進路について聞いたところ、「進学(留学・大学院)」が最も多く20.0%。このほか「公務員試験受験」(17.4%)、「フリーター」(14.8%)、「就職留年」(14.1%)、「第2新卒を目指す」(11.5%)という結果に。昨年就職活動を行った学生と比べると、「進学」と「第2新卒を目指す」という人は減少しているが、「公務員試験受験」「フリーター」「就職留年」と回答した人はそれぞれ増加している。
就職活動を行った当初と比べ、現在の活動状況はどのような状況なのだろうか。「思ったよりも厳しい」と回答した人が最も多く39.7%、次いで「思ったとおり厳しい」(36.5%)と続いた。「思ったよりも厳しい」と「思ったとおり厳しい」と感じる人に、その理由を聞いたところ「不景気による採用減」がトップで49.8%。この結果について、毎日コミュニケーションズは「(不景気による採用減と回答した人は)前年の3.8%から極端に上昇しており、雇用環境の変化による厳しさを実感しているようだ」と分析している。
インターネットによる調査で、2010年卒業予定の大学4年生または大学院2年生799人が回答した。調査期間は5月28日から5月31日まで。
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