調査リポート
円高の影響でFXの市場規模が縮小
矢野経済研究所は「FX(外国為替証拠金取引)の動向調査結果」を発表、市場規模(預り証拠金残高)は前年比14.5%減の5951億4500万円となったことが分かった。
矢野経済研究所は8月21日、「FX(外国為替証拠金取引)の動向調査結果」を発表、市場規模(預り証拠金残高)は前年比14.5%減の5951億4500万円となったことが分かった。同研究所では「昨秋のリーマンショックで急激な円高が進み外貨買い投資家の資産が減少したこと、さらに景気の悪化も重なったことが原因」と分析している。
預り証拠金残高が減少した一方、口座数は前年比55.3%増の192万1829口座と大幅に増加。また、取引高も前年比169.4%増の1641兆5550億円と大幅に拡大している。
この背景について矢野経済研究所では、「多くの企業でアクティブ層の開拓が進み、取引の頻度が上がった結果、取引高が2ケタ増と拡大したこと、中には、昨年の取引高が数十兆円だった企業で、本年は数百兆円規模にまでふくれ上がっている企業が数社あり、全体のボリュームを押し上げている」とコメントしている。
面談などによる調査で、対象は商品先物会社、FX専業会社、証券会社、ネット銀行など112社。調査期間は2009年5月〜7月。
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