富士経済は10月8日、外食市場調査結果を発表、2008年の外食市場は前年比0.8%減の33兆1030億円となったことが分かった。同社では「年初からのガソリン高による郊外店の不振や、食材価格の高騰などで値上げせざるをえず苦戦した業態が多く、さらにリーマンショックに端を発した秋以降の景気後退が外食離れに追い討ちをかけた。全14カテゴリーの内、増加したのはファストフードとテイクアウトのみ」とコメントしている。
ファストフードは、低価格の業態が多いことから不況によって節約志向が高まった消費者に支持されて前年比3.1%増となった。一方、最も縮小したのはファミリーレストランで同3.3%減。最大手のすかいらーくを始め、デニーズやロイヤルホストなどが不振店を大量閉鎖したことが要因となった。
富士経済では、2009年外食市場は前年比1.1%減と、2年連続で前年割れすると見込んでいる。前年比プラスとなるのは、129市場のうち4割弱。中でも「宅配釜めし屋」はトップシェアの「釜寅」が約30の新規出店を行うと予想されることから、前年比18.9%増の44億円と最も伸びると見込んでいる。
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