トヨタ、ハイブリッド専用セダン「SAI(サイ)」発表
トヨタ自動車は10月20日、ハイブリッド専用セダン「SAI(サイ)」を12月7日に発売すると発表した。同社製リッターカー「ヴィッツ」並みのリッター23キロの低燃費を実現している。価格は338万円から。
トヨタ自動車は10月20日、ハイブリッド専用セダン「SAI(サイ)」を12月7日から全国のトヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店を通じて販売すると発表した。エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムにより、同社製リッターカー「ヴィッツ」をしのぐ低燃費を実現した。
サイは、その名の由来である「“才”に満ちた先進性」と「“彩”を放つ上質感」をコンセプトに開発されたハイブリッド専用設計のセダン型自動車。最高出力110キロワット(150PS)の2.4Lアトキンソンサイクルエンジンと、最高出力105キロワット(143PS)の小型・高回転型モーター、およびトルクを増幅するリダクションギヤを組み合わせた「リダクション機構付のTHS(TOYOTA Hybrid System)II」を搭載。これにより、最高出力140キロワット(190PS)の動力性能とリッター23キロの燃費(10・15モード走行)を両立した。
また、植物資源が原料のエコプラスチックを室内表面積の約60%に採用するなど、環境負荷低減への取り組みを徹底。全長を抑えながら居住空間を広くしたことで、取り回しの良さと居住性、セダンスタイルのデザインと空力性能を両立させたという。7つのSRSエアバッグを全車に標準装備したほか、追突の危険がある場合に警告を表示したり自動的にブレーキをかけるミリ波レーダー方式の前方・後方プリクラッシュセーフティシステムや後席SRSサイドエアバッグをオプション設定するなど安全性能も追求している。
アクセル操作に対する駆動力の出力を穏やかにすると同時に空調制御を省エネルギー化して燃費最優先で走行する「エコモード」や、運転状態をリアルタイムに表示する「ハイブリッドシステムインジケーター」やエコドライブ時に点灯する「エコドライブインジケーターランプ」、ドライバーが楽しみながらエコドライブを継続できるようにするサービス「ESPO」を搭載・採用するなどして、よりいっそうの低燃費走行を実践しやすくしている。
ラインアップは「S」「S“AS Package”」「G」「G“AS Package”」の4モデル構成で、価格は338万円から426万円まで。
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