社長が選ぶ“今年の社長”、トップは2年連続でアノ人
空前の不況下にある日本。赤字決算を出す企業も少なくないという状況下、「最もうまくかじ取りをした社長」と経営者が評価している人は誰なのだろうか。産業能率大学調べ。
空前の不況下にある日本。赤字決算を出す企業も少なくないという状況下、「最もうまくかじ取りをした社長」と経営者が評価している人は誰なのだろうか。
産業能率大学の調査によると、従業員10人以上の企業経営者に「2009年に最も優れていたと思う社長は?」と尋ねたところ、ファーストリテイリング(ユニクロ)の「柳井正」氏が36.7%と圧倒的に多かった。柳井氏は2年連続の1位で、個別の声を見ると「グローバル展開を実現し、先を読み常に顧客志向で経営をしている」(保険業・51歳・静岡)、「この不景気で業績を下げるどころか上げ続けたことと、非正規雇用者の正規雇用推進を積極的に行ったことを評価したい」(卸売・小売業・35歳・広島)などがあった。
2位は6月に社長に就任したトヨタ自動車の「豊田章男」氏(6.0%)。「F1撤退など彼しか決断できないことをきちんとした」(電気通信業・41歳・東京)、「プリウスに見られるように、省エネに関して、先見性を持って対応していることが、結果としてビジネスの拡大につながっている」(建設業・54歳・栃木)などの声があった。
3位以下は、日本マクドナルドホールディングスの「原田泳幸」氏(4.6%)、ソフトバンクの「孫正義」氏(4.6%)、パナソニックの「大坪文雄」氏(2.0%)、ワタミの「渡邉美樹」氏(1.7%)が続いた。産業能率大学では、「不況下ゆえに『業績』に対する感度が高いものの、グローバル化や中長期での研究開発投資について評価する声が多いように感じられた」とコメントしている。
インターネットによる調査で、対象は従業員10人以上の企業経営者697人。調査期間は11月20日〜12月1日。
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