コラム
相手を理解するための3つのポイント――スター社員の仕事術(2/2 ページ)
信頼を得た上で誰かと協力していく、力を合わせてやっていくためには、まず「相手を理解する」必要がある。筆者は「相手を理解する」上で抑えるべきポイントは「人となり」「バックボーン」「夢」の3つであると主張する。
バックボーン
本当に腹を割って理解し合い、関係を深めていく過程で、表面的ではないコミュニケーションが必要になることもあります。それが、「バックボーン」と「夢」を理解し合うことです。
「人となり」と「バックボーン」の違いは、人となりは相手の今現在を知るということ。それに対してバックボーンは、今現在の彼(彼女)を形作ることになった過去の物語を知るということです。どんなキャリアを積んできたのか。本当のチームワークを作っていくためには、あらゆるバックボーンを持つ人たちと、深く知り合うプロセスが必要になります。
夢
ビジネスマンは、ビジネスを成功させるために、自分の成長のために、将来のビジネスを豊かにするために、人脈作りにエネルギーを注ぎます。中には、異業種交流会などに積極的に参加し、名刺交換を続けている人もいると思います。しかし、名刺の数を誇ってもあまり意味はありませんね。
人脈には3つの段階があります。
1.誰かの紹介や、交流会での名刺交換などで「会ったことがある」という段階
2.再度会って情報交換をして、互いが何をやっているかを理解し「何かあったら一緒にやりましょう」と言っている段階
3.互いの「夢」を共有し、その実現を助け合おうとしている段階
夢を共有し、その実現を助け合う関係こそが本当の人脈なのです。(今野誠一)
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