コラム
問題児の部下とどう向き合えばいいのか(2/2 ページ)
会社で部下を持つようになると、自分自身が起こしたわけではないトラブルをも責任として負わなければなりません。上司として、トラブルやその原因となるトラブルメーカー部下にどのように向き合うべきでしょうか。
特別扱いしないとは
さて「特別扱いしない」とは、どんなことでしょうか。例えば職場のルール、出退勤時間や、レポート、今回のような連続して取得している休職のような「異常事態」を改めて検証する必要があります。
これを「前例」として触るのをやめてしまうと、唯一最高の問題解決のチャンスを失うことになります。例えば、休職自体、普通のことではありません。休職が悪いわけではないにしても、それが何度も継続される、長期に及ぶのであれば、当然その実態を知らなければなりません。難病など、正当な休職と、この事件のような悪質な職務放棄を見分ける必要があります。
問題から目をそむけることなく、決して威張り散らすこともなく、粛々と、当然のこととして、ご自身の責任を果たして下さい。問題児部下については、「そういうものだから」ではなく、何が起こっているのかを、自らきちんと把握して下さい。
上司自身も生身の人間です。スーパーマンではありません。できないこと、恐いことを無理に行うのではなく、「なすべきこと」を責務として取り組んでほしいと思います。(増沢隆太)
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