矢野経済研究所は1月13日、「健康食品市場に関する調査結果」を発表、2009年度の健康食品市場規模は前年度比0.9%増の6757億円と4年ぶりに増加に転じたことが分かった。
行政による規制・監視の強まりや、健康情報番組の減少でヒット素材が生まれにくい環境にあるほか、景気後退による消費者の消費抑制の動きが健康食品市場にも影響を及ぼしており、近年厳しい市場環境が続いている。しかし、2009年度に前年度比9.0%増の2333億円と大幅に伸びた通販市場が市場拡大に貢献した。
素材別に見ると、美容・アンチエイジング向け素材が女性を中心にニーズを獲得。コラーゲンが前年度比4.6%増の549億円、ヒアルロン酸が同20.4%増の254億円、グルコサミンが同11.9%増の207億円とそれぞれ増加している。
また、天候不順による野菜価格高騰を受けて、健康イメージがあり手軽に摂取できる粉末タイプの青汁も2009年度に拡大に転じた。
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