コラム
若者の内向き思考は本当!?――日本で働きますか、それとも地球で働きますか?:郷好文の“うふふ”マーケティング(3/3 ページ)
グローバルに事業を展開する企業が、新卒での外国人採用の枠を広げている。日本人の若者たちが内向き思考になっていることが一因とも言われるが、その傾向は本当のことなのだろうか。さまざまな調査結果をもとに検証してみたい。
日本人の外国人枠を増やすために
とはいえ学生自身、もっと国際化する必要もある。
大学では海外企業への就活アプローチの強化が必要だ。中国やインドでの勤め先をあっせんするためのインターン制度を充実させる。海外企業と学生をマッチングをするインターン・マーケットを大学横断で設立してもいい。海外起業経験のある日本人を講師にする海外起業講座も欲しい。
英語教育では、長文読解がカギ。日本企業の社内英語公用語化はともかく、先ごろ創刊された世界初の国際新聞『The Daily』では、大量の英語を速読する必要性を痛感させられた。しょせん日本語は辺境語なのである。
日本人が外国人枠に入れるかどうかは、結局若者たちの意識次第である。ブラック&ドメスティックな会社で頑張るのもいいけれど……、「7 to 9(7時出社21時退社)」のハードワークな外資で爪を研ぐのもいい、リアリスティックな華僑企業で起業を学ぶのもいい、プアだけどドリームがある海外NPOに参加するのにも価値がある。
もはや、企業では「日本配属か、地球配属か」どちらかになりつつある。自分が日本人枠にとどまるのか、とどまらないのか、それを選ぶのは自由だ。日本で働きますか? それとも地球で働きますか?
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