録画番組、9割が視聴時にCMをスキップ
先日、三菱電機が民放に配慮して、CMスキップ機能付きの録画再生機の製造を断念した。しかし、録画視聴する人の9割が「録画視聴時にCMをスキップする」としており、視聴者のニーズは少なくないようだ。リサーチ・アンド・ディベロプメント調べ。
1953年のNHKの放送開始以来、高度経済成長期に爆発的に普及し、私たちにとって身近な存在となったテレビ。現代ではどのようにテレビを視聴している人が多いのだろうか。
リサーチ・アンド・ディベロプメントの調査によると、「自分にとってテレビは欠かせない存在だ」と認識している人は59%と、6割近くの人が生活に必須と考えていることが分かった。
男女別ではその割合はほとんど変わらなかったが(男性58%、女性59%)、年代別に見ると、下の年代になるほど「欠かせない」と答えた割合は低くなっているようだ(70〜74歳71%、60代63%、50代62%、40代62%、30代55%、25〜29歳53%、18〜24歳48%)。
ネットとテレビの関係はどのようになっているのか。「テレビを見ながらPCやケータイでネットを使う」という人は38%と3人に1人。年代が下になるほど割合は高くなっていて、30代以下では5割を超えており、特に18〜24歳の女性では63%と非常に高くなっていた。
9割が録画視聴時にCMをスキップする
人気テレビ番組が多いゴールデンタイムに仕事をしている人の助けとなるのがテレビ録画。「テレビ番組を録画視聴する頻度」を尋ねると、「ある(よく+ときどき)」は43%。働き盛りの年代ほどよく録画機能を活用しているようで、年代別に見ると、最も高かったのは40代で56%、最も低かったのは70〜74歳で13%だった。
先日、三菱電機が民放に配慮して、CMスキップ機能付きの録画再生機の製造を断念したが、視聴者のニーズはどのくらいあるのだろうか。録画視聴する人に「録画視聴時にCMをスキップしますか?」と聞くと、「飛ばす(いつも+ときどき)」が88%と圧倒的。若い人ほどスキップする割合は高くなっており、18〜24歳では92%がスキップするとしていた。
訪問による調査で、対象は首都圏に住む18〜74歳の男女3000人。調査時期は2010年10月。
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