調査リポート
ニコ生やUstが貢献、ビジネス向けネット生放送市場は6億円強
矢野経済研究所は「ビジネス向けライブ映像配信サービスに関する調査結果」を発表、2010年度の市場規模を6億4000万円と見込んだ。2020年度の市場規模は7442億円と予測している。
矢野経済研究所は5月13日、「ビジネス向けライブ映像配信サービスに関する調査結果」を発表、2010年度の市場規模を6億4000万円と見込んだ。業務分野別に見ると、「広告・宣伝・プロモーション」が5億円と最大で、「人事・人材採用」「コールセンター業務」がそれぞれ5000万円で続いた。
同研究所では「東日本大震災時、テレビ局は放送の受信が難しい視聴者に向けて情報番組をライブ映像配信した。ほかにもUstreamやJStream、ニコニコ生放送などのライブ映像プラットフォームを利用した配信サービスがビジネス分野で普及しつつあり、企業や自治体に導入する動きもある」とコメントしている。
2020年度の市場規模は7442億円と予測。業務分野別に見ると、「広告・宣伝・プロモーション」が4640億円、「企業内コミュニケーション」が1035億円、「営業・マーケティング支援」が712億円、「人事・人材採用」が478億円、「従業員教育・研修」が249億円、「コールセンター業務」が248億円となっている。
「企業はかつてのように既存のマスメディアだけに頼らず、ライブ映像配信サービスを取り入れることで広告宣伝費の費用対効果を模索し、自社の販売促進活動や広報・IR(投資家向け広報)活動を再構築していくと推測される。こうしたことから、ビジネス分野向けライブ映像配信サービス需要は拡大していくものと予測する」(矢野経済研究所)
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