帝国データバンクは11月28日、全国メーンバンク調査結果※を発表、企業がメーンバンクとして認識している金融機関のトップは「三菱東京UFJ銀行」で10万3606社だった。シェアは7.38%で、前年より0.11ポイント減少した。
2位は「三井住友銀行」で8万306社(シェア5.72%)、3位は「みずほ銀行」で6万429社(同4.31%)、4位は「りそな銀行」で2万9830社(同2.13%)、5位は「北洋銀行」で2万4022社(同1.71%)だった。帝国データバンクでは「2009年の調査開始以降、メガバンクのシェア減少が続いており、国内取引の絞り込みとも取れる」と分析している。
地域別のトップを見ると、北海道は「北洋銀行」(地域内シェア34.2%)、東北は「七十七銀行」(同13.25%)、関東は「三菱東京UFJ銀行」(同12.85%)、北陸は「第四銀行」(同14.99%)、中部は「三菱東京UFJ銀行」(同9.32%)、近畿は「三井住友銀行」(同14.76%)、中国は「広島銀行」(同14.79%)、四国は「伊予銀行」(同21.15%)、九州は「西日本シティ銀行」(12.17%)だった。
地方銀行の存在感が目立つ
業態別のシェアをみると、都市銀行が前年比0.45ポイント減の20.81%、地方銀行が同0.12ポイント増の38.28%、第二地方銀行が同0.14ポイント減の10.99%、信用金庫が同0.27ポイント減の23.51%となっている。
都市銀行のシェアは2010年に前年比0.69ポイント減、2011年も同0.45ポイント減と2年連続で減少しており、逆に地方銀行はそれぞれ0.18ポイント増、0.12ポイント増と伸ばしている。「中央・地方問わず長引く景気低迷の中、資金力があり地域に根ざした有力な地方銀行の存在感が際立っている」(帝国データバンク)。
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