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片道1万円でアジアへ、LCCが開く“空のシルクロード”:郷好文の“うふふ”マーケティング(3/3 ページ)
格安航空会社の就航で、アジア諸国に1万円以下で飛べるようになる。現代に生まれた“空のシルクロード”はビジネスのあり方も変革するはずだ。
民族マーケティングのススメ
私の小さな海外マーケティング体験(米国駐在とアジア諸国営業)から、外国で働くコツをもう1つ付け加えたい。それは“民族マーケティング”である。
民族マーケティングとは、その国の民族の思考や嗜好、習慣や習性をベースに、消費(者)を理解し、企画発想や商品開発、物流構築や販売促進、広告に生かすこと。
民族が違えば習慣も文化もメンタリティも、歴史も宗教も何もかも違う。だから好みの色も質感も形も違う。サービスへの要求も違う。たとえば「美」をとっても美容整形が好きな国民もいるし(韓国やタイ)、自然美が一番という国もある(インドやベトナム)。異国人のあなたは、その国の民族要素、“衣食住遊美”を徹底調査すべし。
アジアの町を歩こう。人々の暮らしを観察しよう。買い物をして食べて飲んで笑って泣いて恋をしよう。そうした体験や知見に、あなたの「自分だからできること」を重ね合わせれば、あなたの仕事は現地仕様、ひいては国際仕様になっていく。
2012年、私もアジア化したい。留学生支援事業に加えて書く仕事、さらにアート事業でも国際化しようと思う。あなたも「自分ならできる」と思って、空のシルクロードのジェット気流に乗りませんか。
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