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欧州デザイン界お墨付き、くしゃっと丸めて使える地図はどう生まれたか郷好文の“うふふ”マーケティング(3/3 ページ)

普通の紙の地図とは違い、くしゃくしゃに丸めてもまた広げて再利用できる「Crumpled City MAP(クランプルシティマップ)」。欧州のデザイン賞を数々受賞したこの商品の開発元Palomar(パロマー)社に話を聞きに行った。

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ありのままを観察しよう

 TPAの発想法は地図に限らない。マグカップにもメガネにも文具にも応用できる。例えば、家にあるクロゼット。

 江戸時代、和服は竹や柳、籐などを編んで作られたフタ付きの箱である行李(こうり)に入れられた。やがて和ダンスが普及し、文明開化後は洋ダンスとなり、戦後はクロゼットへ、そしてウオークインクロゼットになってきた。服を置く場所も和室から洋間へ、やがて専用の小部屋へと“たたむ”から“掛ける”へ変化してきた。ここまでが「時間」と「場所」。

 そこで私のクロゼットを観察すると……脱いだ服をくるっと丸めてタンスの上に載せている(笑)。だらしないなあ。でも、こういう「行動」は私だけではないだろう。


我が家のクロゼット

 すると洋服収納アイデアが湧いてくる。くるっとしたまま服を突っ込める「ワインラックのような洋服タンス」はどうか? ジーンズを巻き取る収納具はどうだろう?

 すべての開発は観察して理解するところから生まれる。

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