「豆のブレンド」と「味覚」重視――ダイドーブレンド、37年目のリニューアルの狙い
缶コーヒーのパイオニア「ダイドーブレンド」がリニューアルする。「ブレンド」「味覚」を前面に押し出したリニューアルで、缶コーヒー市場第3位を狙う商品戦略とは?
ダイドードリンコは、ロングセラーの缶コーヒー「ダイドーブレンド」ブランドをリニューアルし、9月3日より全国で発売する。商品ラインアップは「ダイドーブレンド ブレンドコーヒー」「ダイドーブレンド ブレンド微糖」「ダイドーブレンド ブレンド砂糖ゼロ」「ダイドーブレンド ブレンドラテ」の4種類で、いずれも185グラム缶で120円。
今後3年以内に缶コーヒー業界第3位、年間4000万箱販売を目指す
ダイドーブレンドは1975年に発売された缶コーヒーのパイオニアとも言える製品で、今年で37年目になる。
新しいダイドーブレンドはいずれも5カ国のコーヒー豆をブレンドして作られており、「最適にブレンドされたコーヒー」のおいしさを訴求していく。メイン商品として位置づけているのは「ダイドーブレンド ブレンド微糖」。健康志向や甘さ離れを背景に、缶コーヒーの微糖マーケットが伸長していることをうけたものだ。ブランド共通のメッセージを「Blend is Beautiful」とし、リニューアルと同タイミングで役所広司さんが出演するCMを放映する。
ダイドードリンコ副社長 高松富也氏は「コーヒーのCMでは、目立つことばかりが訴えられ、中身の訴求についてはおざなりになってきた感がある。だからこそ、今ダイドードリンコが中身に対する全面的な訴求をしていくことで、缶コーヒー市場全体の活性化を図りたい」と話す。
現在、同社は缶コーヒー市場で第3位、年間販売量は3200万箱だが、「今後3年以内に、缶コーヒー業界3位の地位を確保、年間4000万箱の目標を達成させる」(高松氏)。現在、同社は売上の9割が自動販売機で残りの1割が小売だが、目標までの800万箱の内訳は400万箱を自販機で、400万箱をコンビニやスーパーなどで伸ばしていくという。
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