インタビュー
選挙は「3勝3敗」で、勝てる理由:仕事をしたら“選挙の勝ち方”が見えてきた(後編)(6/6 ページ)
選挙の裏ではさまざまな人間が動いているが、なかでも重要な位置を占めるのが「選挙プランナー」だ。あまり聞きなれない言葉だが、一体どんなことをしているのだろうか。選挙プランナーとして活躍されている株式会社アノンの野沢高一氏に話を聞いた。
野沢:やはり米国のオバマ大統領ですね。米国と日本では選挙の仕組みが違うので一概には言えませんが、日本の場合、後援会に入会している人の名簿と、Facebook上での友だち、Twitter上でフォローしてくれている人が、“同期”していません。Facebook上ではそこだけの関係、Twitter上でもそこだけの関係、そして後援会がある。この3つを一元管理できるようになれば、もっと面白い仕組みになるのではないでしょうか。
土肥:なるほど。
野沢:オバマ大統領のWebサイトは、有権者からメールアドレスを集めることを目的につくられています。要するに「名簿集め」として使われている。日本では活動報告が主なため、名簿集めのためにSNSをうまく利用している政治家はほとんどいませんが、いつかはオバマ大統領がやっているようなことを日本の政治家にもやってほしいですね。そうなると今とはかなり違う、選挙の形になるでしょう。
(終わり)
関連記事
- 誰が当選するのか? それは「エリア分析」が教えてくれる
「選挙プランナー」と聞いて、どんなイメージがあるだろうか。多くの人は「候補者を当選させるプロ」などを想像するかもしれないが、仕事内容を詳しく知る人は少ないのでは。そこで選挙プランナーとして活躍している、株式会社アノンの野沢高一氏に話を聞いた。 - 再び始まるマスコミの“安倍晋三バッシング”、なぜ?
衆議院の総選挙は、自民党の圧勝で終わった。この結果を受け、筆者の窪田氏は「また始まるのかあ」とウンザリした気持ちになったという。「また始まる」のは自民党政権ではなく、マスコミ各社による“安倍晋三バッシング”だ。 - 何が問題なのか? メディアにころがる常識
メディアが構造的な問題に苦しんでいる――。購読部数の減少、広告収入の低下などさまざまな課題が押し寄せているが、解決の糸口が見えてこない。こうした問題について、ジャーナリストの津田大介氏と社会学者の鈴木謙介氏が語り合った。 - 朝日新聞が、世間の感覚とズレにズレている理由
気鋭のジャーナリスト、上杉隆氏、相場英雄氏、窪田順生氏の3人が、Business Media 誠に登場。「政治評論家に多額の資金が渡った」と指摘されている官房機密費問題や、メディアが抱える問題点などについて語り合った。 - “でっち上げ記事”を書かれたら、どうすればいいのか
週刊誌を中心に、でっち上げ報道に苦しめられた前横浜市長の中田宏氏。事実ではない記事が相次いで掲載されたが、そんな状況に対し、彼はどのような対抗手段をとってきたのか。人気ブロガーのちきりんさんと語り合った。 - 橋下市長どころではない!? カナダにもいた「暴走」市長
「東洋人は……」と暴言を吐くトロント市長が、橋下騒動と同じ時期に窮地に。ネタ元から2000万円でビデオ提供をほのめかされたニュースメディアがとった金策手段とは? - 仕事をしたら○○が見えてきた・バックナンバー:
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.