ヘルシー志向が当たり店舗急増の「サブウェイ」、次に狙うのは病院?:4年後に1000店舗を目指す
サンドウィッチチェーン「サブウェイ」が新食感のパンを採用した「FLAT BREAD」を発売する。店舗数を急激に伸ばすサブウェイが、今後どのように店舗を増やしていくのか、その戦略を社長に聞いた。
「野菜たっぷり」「ヘルシー」が売りのサンドウィッチチェーンのサブウェイに期間限定の新メニューが登場する。日本サブウェイは11月5日、2013年11月6日発売する新製品「FLAT BREAD」の発売に先駆け、500人規模の試食会を行った。
FLAT BREADは薄くのばした“ナン”のような生地を使ったサンドウィッチで、しっとりとした食感が味わえる。米SUBWAYではすでに販売しており、今回初めて日本でも販売することになった。
ラインアップは「ビーフパストラミ&エッグ」(387キロカロリー)「えびと温野菜のチーズフォンデュ風」(357キロカロリー)の2種類。販売期間は2013年11月6日から2014年1月中旬で、価格はどちらも490円だ。なお、既存メニューのブレッドをFLAT BREADに変更することはできない。
本イベントに500人のユーザーを招待したのは、日本サブウェイの国内店舗数が462店舗(2013年11月5日現在)と500店舗に迫っているためだ。招待者は抽選で決定したが「約2500人からの応募があった」(同社代表取締役社長 伊藤彰氏)という。
イベントには同社のPRを行うサンドウィッチ親善大使 中西哲生さんやサブウェイのヘビーユーザーである辻希美さんが登場。食育という観点から、子ども向けのサンドウィッチ教室を開催している中西さんは「サブウェイのサンドウィッチはミネラル分など栄養価が高い野菜を使っている。野菜嫌いの子どもを減らしていく一方で、30才を過ぎた大人にも食べてほしい」とアピールした。
週に2〜3度サブウェイに行くこともあるという辻さんは、「野菜を増やせるところがいい。ダイエットにもいいんです。女性だけではなく男性にも向くサンドウィッチ。1度や2度と言わず、何度も食べて欲しいですね」と応援のコメントを寄せた。
今後の課題は地方での知名度、病院での展開も視野に
現在462店舗のフランチャイズ店舗を展開する日本サブウェイは、2011年からのおよそ3年間で約270店舗を開店するなど、急激に店舗が増えている。同社代表取締役社長の伊藤彰氏は「農家と直接契約するなど、野菜の産地や栄養価にこだわることで、“野菜のサブウェイ”というブランドイメージがユーザーに浸透した」と振り返る。
今後もサブウェイは次々に新規店舗を展開していくという。「今後3〜4年で1000店舗を目指したい」と伊藤氏の鼻息も荒い。「これまではショッピングセンター内に開店して店舗数を増やしてきた。今後は駅や地方での展開がカギになる。特に地方での知名度を上げるために、TSUTAYAと連携するなどの施策を展開していく」(伊藤氏)。健康志向の食品として“機能性”を打ち出し、病院での店舗展開も視野に入れているという。
また、2020年に開催される東京オリンピックも需要を生み出す要因になると伊藤氏は話す。「オリンピック開催時には、さまざまな外国人が日本を訪れる。世界で約4万店舗を展開する最大手の飲食チェーンとしてニーズは高まるはず。12月には羽田空港にも開店する。旅行者などにも訴求できる体制を整えたい」。サブウェイの店舗展開に今後も目が離せない。
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